麗らかな日差しが降り注ぐ午後
デスクに向き合うは書類の山を黙々と片付ける。
「」
「何ですか?」
ソファーからキンブリー中佐が話しかけてきた。
「いい天気ですねぇ」
「そうですね」
「せっかくだから散歩でも・・・」
「〜・・・誰のせいで私が昼間っから籠もって仕事してると思ってるんですか!?」
「仕事を終わらせないのせいじゃないんですか?」
(・・・てめぇのせいだろうが。)
そう言いたくなるのを堪えながらは柳眉に皺を寄せてまた書類の山に追われる。
と、を後ろから抱き締めるキンブリー。
「・・・仕事、出来ないんですが」
「はいい匂いがしますねぇ」
首元に顔を擦り付ける。
「・・・セクハラですよ、中佐。」
「じゃ、これは?」
「・・・・・・ッ、ひゃ!!」
舌での耳をなぞる。突然の感覚に思わず声を上げてしまう。キンブリーの口端も妖しく上がる。
「どうかしましたか?」
「・・・ッ・・・仕事の邪魔です!!」
「・・・もしかして感じました?」
わざと声を下げ、低音で耳元に囁くとの顔が一気に紅に染まる。
「ふ、ふざけないで下さいよ!」
「私はいつでも真面目ですよ。」
口元は降下し首元を舌が這う。体の力が抜け、持っていた書類が床に落ちる。流されてはいけないと頭で思っていても、心の奥底ではキンブリーを求めて止まない。
あぁ・・・
私ってほんとこの人が好きなんだ
そんなことをぼぉーっと考えているとキンブリーの舌が私を現実に引き戻す。
「ちゅう・・・さっ!!」
「どうしましたか?仕事しないんですか?」
髪を撫でていた手が肌に触れようと伸びる。直に肌に触れるキンブリーの大きな手。
「ぁッ・・・邪魔しないで下さいっ!!」
「だってが構ってくれないんですから。」
構って欲しいだなんて子供じゃあるまいし・・・
しかし、考え事もキンブリーの行為によって中断される。
大きな手
耳元で囁く声
その全てに翻弄される。
「・・・ゎ・わかりました!!構ってあげますから!!」
適わない。本気でそう思うだった。