「慰めて欲しい?」

家に帰るなり、出迎えに応じた彼女が笑いながら玄関に立っていた。
それはもう嬉しそうに、ニヤケながら。





「んー、今日はちょっとご機嫌斜めね?どうかした?」
「どうもしないさ。」

そう、と相槌を打ちながらもやっぱり嬉しそうに笑う。ソファに座り、機嫌悪い理由を知りながらもその訳を尋ねてくる彼女を怪訝に思いながら、ポケットから例の薬瓶を取り出し数粒錠剤を口にほうりなげた。部屋にはガリガリリと錠剤を噛み砕く音と彼女の鼻歌が響く。


「春樹さんはね、実力もある有能な人なのに張り切り過ぎるとダメよね。」

その言葉に顔を上げて彼女を見ると

「やだ。そんな怒らないでよ。・・・・・・でもいいじゃない。またチャンスはあるって!」
「・・・。お前は慰める気があるのか、それとも馬鹿にしたいだけなのか?」


管理官失格の烙印を押され、昇進見送りになったという結果しかが出せなかったことを彼女に八つ当たりするかのように言い返す。
すると彼女は私の隣に座った。そして何を思ったか私に抱きついた。


「落ち込んだ姿を見るとね、無性に母性本能をくすずられるの。特に春樹さんは普段、落ち込むような失敗もしないでしょ?
だから今日の春樹さん、可愛いくて仕方なくなーって。」
「・・・・・・男が可愛いと言われて嬉しいとは思わないが。」
「でも可愛いんだもん!!」

は可愛い可愛い、と赤ん坊か小動物でもあやすかのように頬擦りをしてくる。ぎゅうぎゅう抱きしめる彼女の華奢なその腕と彼女の行動を見ていると可愛いのはそっちだろう、と言いたい気になる。あぁ・・・こうしていると今日の嫌なことも忘れてしまいそうだ。

。」
「ん?・・・やっぱり慰めて欲しいの?」

「いや、十分慰めてもらった。」


そのお礼はベットの上で。
可愛いと言った罰だ。

× colse






5thの性格激変→デレ化したあの回ネタ.
久しぶりに見たらラムネを慰めたくなりました.
・・・・・・誰かちゃんと慰めてあげてください.
(20080218)