「キョンって淡白そうで実はムッツリだよね?」


我が団長様、涼宮ハルヒもそうだがも何の前触れも無く突拍子もないことをよく言う。
そんなことにはもう慣れてしまった俺だが、今の言葉には耳を疑う。誰がムッツリだって?前フリもなしにそれはいきなり過ぎる。腕の立つ芸人だって前フリなしに突っ込みは出来ないぞ。
しかも何を根拠にそんなことを言い出すんだ、全く。断じて言うがムッツリではない。


「だってさ。何だかんだ言って涼宮さんの我侭に付き合ってるでしょ?
かと思えば朝比奈さんに鼻の下伸ばしてるし。
でも長門さんに対してもすっごい優しいし。」


いやいやいや。確かにハルヒの我侭には付き合ってる。朝比奈さんは可愛いし、あの笑顔を見てると至極幸せになるから鼻の下が伸びてるかもしれん。長門は・・・優しくしてると思う。
だが、それとムッツリと何の関係があるんだ。


「だーかーらー!!女の子なら誰でもいいんでしょ?」


ムッツリと言われた挙句の果てにはご機嫌斜めになってしまった。やれやれ。こいつは一体何がしたいのやら。さーん。そんなに怒った顔してると可愛くないですよー。

・・・なんて言った日には暴力で訴えられそうなので言わないでおこう。
というか、はただの嫉妬じゃないのだろうか。

だとしたら・・・、お前めちゃくちゃ可愛いぞ!!


「それって、やきもち妬いてるのか?」
「誰に妬くのよ!馬鹿!」
「顔を真っ赤にして言う台詞じゃないぞ。」
「夕焼けのせいよ。」


まぁ・・・そういうことにしておくか。帰り道はことあるごとに叩かれる俺の一日が終わる。
しかし、今日はの照れた顔という珍しいものが見れて良かった。ムッツリと言われたことが未だにショックだが。



やさしいひと



×close







キョン夢にまで手を出してしまった.
なんかキョンっぽくないよーな・・・
(20071029)