※微エロ要素含みます.苦手な方はご注意を.
求めているものは
愛しい人
それは自己満足の為なのか
ただ彼女を愛して愛しつくす
紅 蓮
外はとうに暗くなり、街はネオンの光で瞬いている。定時はとっに過ぎ、庁内の人気は無いに等しかった。それにも拘らず、特命係では が一人で机に向ってなにやら悪戦苦闘している姿が見られた。
「こんな時間まで熱心ですね。」
あまりに没頭していたためか、声を掛けられたことに驚きながらは顔をあげ、声の主を見上げた。
「・・・・・・右京さんじゃないですか。吃驚させないでくださいよ〜」
「おやおや。さんが僕が来たことに気づかないくらいに集中してたせいですよ。」
「それもそうですね。」
はクスクス笑いながら声の主、杉下 右京に答えた。そしてペンを握っていた手をすこし緩めて気になっていたことを聞いた。
「ところでこんな時間にどうされたんですか?・・・もしかして忘れ物ですか?」
右京は、少しだけ微笑んでその質問に答えた。
「忘れ物ですか。・・・イエスでもありノーでもありますね。」
「どういうことですか?」
「ちょっとやりたいこと・・・やり忘れたことがあったんですよ。」
「あぁ!!この前の事件のことですか?」
右京はさっきの微笑とは裏腹に妖艶な笑みを浮かべながら言った。
「違いますよ。」
「急に欲しくなったんですよ。貴女が。」
「ぇ・・・――――」
「良いように言えばいつまで経っても帰ってこない恋人を心配して来た、というところでしょうか。」
異常とも言える愛を含んだ言葉。それを完全に理解する前に発したの言葉は制されていた。
「・・・・・・っ?!」
苦しそうに途切れとぎれに聞こえる呼吸と部屋に響く音
そして愛しい人の体、唇
「う・・・右、京さ・・・」
「んっ・・・・・あ・・・・・」
その全てを愛して愛して愛しつくした。
「や、だ・・・・・・っ」
僅かな抵抗ですら、愛しく感じてしまう。本当に狂ってしまったように、ただただ愛しさに支配される。
閉じていた目を開いて、右京見つめるの目は深海のように深く
は真っ赤な顔をして、口の端から零れた唾を、指で拭う。
「どうして・・・・・・っ、こ、んな・・・・・・」
長い口付けで、2人ともすっかり呼吸が荒れていた。ただは、驚きと恥ずかしさで余計に息が荒くなっていた。
「さんが欲しかったんですよ。」
「だから、何で・・・」
言い返すを自分の方に強く引き寄せ、彼女の白い首筋に唇をつけた。
「なっ・・・・・・!?」
わざと音をたてながら、シャツから出ている肌に紅い痕をつけていく。
は甘みな痛みと蕩けるような熱さを感じた。
「そんなところ・・・痕なんてつけないで・・・くだ・・・っ」
「では、違うところなら宜しいのですね?」
「そ、そんなわけ・・・・・・、って!!」
右京は、さっさとのシャツのボタンを外していく。もう聞く耳なんて持っていない。
「ちょ・・・右京さん!!ここで・・・・・?!や・・・だっ・・・・・・」
「ダイジョウブですよ。さんが我慢すればいい話ですよ。」
右京はとびっきりの笑顔で答えた。
紅蓮色の痕とその想いは心地よく痛みと快楽を誘った
エロも好きだけど微裏の雰囲気が好きなんで愛に狂った感じも出しつつ書いてみました.
補足説明ですけど、右京さんとヒロインちゃんは恋人同士です.
きっと右京さんは寂しかったんですよ.多分.
(20070606)