もしかして・・・私って、漫画でいう「駄目なドジっ子主人公」タイプかもしれない。これが漫画の中なら私の恋愛は成就するわけだ。
・・・漫画なら、ね。
桃色恋情フィロソフィー
出来た・・・ようやく出来たよ・・・
大河内さんに激励の言葉、という名の嫌味を聞きながらようやく書類を完成させた。
「遅くなりました。書類です。」
私は早速書類を大河内さんに提出した。
「ああ…」
大河内さんは差し出した書類を受け取り、眺めながら例のびんからあの白い錠剤を取り出し、ガリガリ噛んだ。
そしてパラパラと書類を捲るのを止め、
「今度は、残業無しですませるんだな。」
と嫌味にしか聞こえない事をいい、顔を赤らめる私を見ようともしなかった。
そういえば・・・私が残業してる時、大河内さんはいつも居たような。もしかして私に、付き合ってくれてたのかな?でも・・・まさか・・・きっとあの大河内さんのことだから、監督義務か何かに違いない。はぁ…・・・少しでも期待した私が浅はかなのだろうか。
残業する破目になったのは私の責任だけど
上司の嫌味には慣れているはずだけど
貴方に・・・
「君?」
「・・・えっ!はい?!」
「帰らないのか?」
「ぁ・・・帰・ります。お先に失礼しますっ。」
慌てて鞄に荷物を詰め込んで部屋を飛び出してた。何となく、あの部屋には居たくなかった。期待するだけで何もしてない。現実に見た夢なんだろう。
夢を見てる間は幸福だったけど、現実はそうじゃなかった。
現實の夢、幸福
暗いね.次で完結ですまだまだ続く(笑)
(20070810)